・Head to〜
・Head for〜
どちらも「〜へ向かう」と訳せるけど
この違いってなんだろう?
この記事を読むと、この二つの違いがわかります。
Head to 〜「〜へ向かう」
Toは到着地点を含む
前置詞「to」は「ある対象 / 目的に向けて → が進み、最終的に到達地点へたどりつく」イメージです。つまり「to」は到着地点を含むことになり、到達するのが目的です。
駅へ向かう
この場合、最終的な目的は駅です
ロンドンへ行く
この場合、ロンドンへ行くことになります
つまり、どこへ行くのかはっきりさせたい場合は「to」を使えば良いことがわかります。
Head for 〜「〜へ向かう」
Forは方向を示すだけのあいまいな表現
前置詞「for」は「ある対象/目的に向かって」という「方向」を表します。
駅方面へ向かう
この場合、駅へ向かった → はひとまずその方向へ進みますが、駅より手前の店で止まるかもしれないし、場合によっては駅を越えるかもしれない、あいまいな表現です。
つまり、到達地点を含む「to」に比べると「for」は「方向」を示すに過ぎないのです。
toとforの理解を深めよう
give a present to my son
息子にプレゼントをあげる
「to」は「→ が対象に向かい、到着地点へたどりつく」イメージです。
この場合「プレゼントが → として息子に向かって進み、最終的に息子の元に届く」ことを意味します。よって、→ が向かった到着地点であるmy sonはプレゼントを受け取り、giveという動作が完了したことになります。
buy a present for my son
息子にプレゼントを買う
「for」は「ある対象/目的に向かって」という「方向」を表すイメージです。
for my sonであれば、my sonの方向に向かって「買う」という動作が進行することを意味します。この時点でわかることは「買う」という動作が終了しただけで、実際にプレゼントがmy sonの手元へ渡ったかどうかは不明です。
このようにforは「向かって」というイメージから
これはあなたに向けたものです
↓
これをあなたにあげます
このように使うことができます。
問題に答えてみよう
Write ___ me.
①「私に手紙を書いてね」
②「私の代わりに手紙を書いてね」
正解は①「to」②「for」でした。
「私に手紙を書く」であれば手紙の到達点をmeととらえ、to meとするのが正解です。
一方、forは「ある対象/目的に対して向かっていく」ことから「〜のために/〜にとって」という「利益や恩恵」の意味も表します。
「私のために」はすなわち「私の代わりに」ということにもなります。
まとめ:for は to に比べて曖昧な表現
以上、「Head to〜」と「Head for〜」の違いでした。
- Head to〜
目的地へ必ず向かう - Head for〜
目的地方向へ向かう
toは目的地が明確なのに対して、forは目的地の方向を表すあいまいな表現であることがわかりました