2018年7月から放送スタートしたアニメ「進撃の巨人3」
伏線が多いアニメですが、シーズン2(パート2)で一気に人類と巨人の謎が解けました!この記事ではパート2(50話〜59話)の見どころを解説しています。
ネタバレありです。
これから進撃の巨人を見る人はご了承ください。
アニメ「進撃の巨人 season3」は何話まである?
アニメ「進撃の巨人 season3」は全部で22話あります。(38話〜59話)
パート1とパート2に分かれており、以下のような放送期間で公開されました。
第3期パート | 話数 | 放送日 |
---|---|---|
パート1 | 38話〜49話 | 2018年7月〜10月 |
パート2 | 50話〜59話 | 2019年4月〜7月 |
以下は、このパート2(50話〜59話)の見どころをおさらいします。
50話(はじまりの街)
ウォール・マリア奪還開始
いよいよ、エレンの故郷ウォール・マリアへ戻ってきました。
どんな窮地も独自の推測で救ってきたアルミン。ここで、壁の中に敵がいるのではないかと疑問を持ちます。
獣の巨人出没
アルミンの予測は的中し、壁の中から出てきたライナー(鎧の巨人)に斬りかかるリヴァイ。しかし、とどめを刺すことができず、ライナーは巨人化します。
すると同時に獣の巨人が現れ、調査兵団へ攻撃を始めました。
51話(雷槍)
エルヴィンの夢
エルヴィンは「人類のために」と仲間を鼓舞し、自分を騙し、ここまでやってきました。エルヴィンが調査兵団へ入ったのは、自分の夢のためです。
エルヴィンの夢は「父と立てた人類の仮説」の答え合わせをすることです。
そして、エレンの父が残した地下室へたどり着く手前まで来た今、長年待ち続けてきた夢が叶おうとしていました。
鎧の巨人を捕まえる
巨人を切り刻む刃では対抗できない鎧の巨人でしたが、ハンジが開発した雷槍(らいそう)を使って、窮地に追い込むことができました。
頑強な装甲を持つ鎧の巨人に対抗するため、中央憲兵が隠し持っていた技術を導入して開発した武装。取り回しに難はあるものの、衝撃を一点に集中させ、落雷の如き威力を発揮する。
52話(光臨)
マルコが死んだ原因
話は訓練兵時代に戻ります。
壁の穴を塞ぐ巨人化したエレンを見て、作戦を立てるライナーとベルトルト。偶然この会話を聞いたのがマルコでした。
勘の良いマルコは「まさか大型巨人の正体は…」と察知します。それに危機を感じたライナーは、マルコの立体起動装置をアニーに外すよう指示します。
立体起動装置を失ったマルコは巨人の餌食に。マルコが食べられる様子を見て、ライナーは涙を流します。
おい…なんで…マルコが喰われてる…。
ライナーは、自分がマルコを餌食にしておきながら、マルコが食べられる光景に絶望します。
戦士(巨人)としてのライナーと、調査兵団員としてのライナー。
仲間(調査兵団)と過ごす時間が長すぎて、本来の自分はどっちなのか区別がつかなくなっている複雑な描写です。
別人のベルトルト
窮地に追い込まれたライナーは、ベルトルトを呼びます。今まで臆病だったベルトルトですが、戦士として覚悟を決めます。
君たちは大切な仲間だし、ちゃんと殺そうと思っている。
そして大型巨人化したベルトルトは、調査兵団全員を殺しにかかります。
53話(完全試合)
獣の巨人による投石
獣の巨人の投石により、小型巨人を倒す熟練兵士の大多数が死亡します。
新米兵士のみ残り反逆の糸口が見つからない中、大型巨人に吹っ飛ばされるエレン。調査兵団は絶望の状況に陥ります。
特攻作戦
大敗北だと絶望する中、エルヴィンは一つの作戦を持っていました。それは、新米兵士と自らの命を捨てる特攻でした。
若者達に死んでくれと一流の詐欺師のように、体のいい方便を並べなくてはならない。私が先頭を走らなければ、誰も続くものはいないだろう。そして私は真っ先に死ぬ。地下室に何があるか知ることもなく。
俺は選ぶぞ。夢を諦めて死んでくれ。
エルヴィンは、あと少しで夢(地下室の秘密)に届く所にいるのを理解していましたが、今まで心臓を捧げて死んできた仲間のことを考えると、ここで前へ進まねばならないと悟ります。
それは自分の死でした。
この特攻作戦で、獣の巨人を討ち取ることをリヴァイは約束します。リヴァイがエルヴィンの危険を受け入れたのは、注射器が頭をよぎったからではないでしょうか。
54話(勇者)
リヴァイの本気
特攻作戦により、獣の巨人へ近づくことができたリヴァイ。
謎が多く恐れられていた獣の巨人ですが、リヴァイが圧倒的な力で切り刻みます。そして獣の巨人の中の人間を取り出し、その力を奪おうとしますが、四足歩行の巨人に連れて逃げられてしまいます。
ベルトルトvsアルミン
アルミンは、エレンと二人でベルトルト(大型巨人)を倒す作戦を思いつきます。
(この作戦がうまくいけば、僕はもう海を見にはいけないな)
「エレンは力尽きた」とベルトルトを騙し、アルミンが体を張ってベルトルトの体力を消耗させます。そしてベルトルトの体力が消耗してきたあたりで、エレンが不意打ちでとどめを刺します。
くそ、わかってたはずなのに…。
お前が誰よりも…勇敢なことぐらい…。
エレンはベルトルトを倒すことに成功しますが、その代償として熱風で黒焦げになったアルミンが横たわっていました。
55話(白夜)
親父の洗脳
初めてエレンが獣の巨人と話すシーンです。
お前が…エレン・イエーガーか?
(警戒)
全然親父と似てないな…。
なに!?
信じて欲しい。俺はお前の理解者だ。俺たちは、あの父親の被害者。お前は父親に洗脳されている。
父さん…?
エレン、いつかお前を救い出してやるからな。
混乱するエレンは、獣の巨人が父親のように見えました。獣の巨人の正体は、エレンと腹違いの兄弟(ジーク)であることが後にわかります。
洗脳されているのはエレンなのか、ジークなのか、今後が気になります。
究極の選択
まる焦げになったアルミンは、奇跡的に生きていました。瀕死の状態だったのです。そこでエレンはリヴァイに、巨人化する注射をアルミンに打つよう提案します。リヴァイは了承しました。
そこに、新兵が瀕死状態のエルヴィンを抱えて現れます。
すると、リヴァイは人類の存続にはエルヴィンが必要であると言い、注射はアルミンではなくエルヴィンに打つと決めました。
しかし、エレンとミカサは、アルミンに注射を打つよう抗議します。全員が混乱する中、リヴァイは全員にこの場を離れるよう指示しました。
結果的にリヴァイが選んだのはアルミンでした。
巨人化したアルミンはベルトルトを食べ、大型巨人の力を受け継ぎました。
エルヴィンは、リヴァイが打とうとした注射針を手で跳ね返します。そして自らの夢(仮説の答え合わせ)の根源である父親への質問を口ずさみました。それを見たリヴァイは、ケニーの死際を思い出し、エルヴィンの生の意思も終わったと悟ったのではないでしょうか。
56話(地下室)
地下室へ行く
ウォール・マリア奪還が成功し、ついにエレンの父が残した地下室にたどり着きます。
そして、エルヴィンの仮説が正しいことがわかりました。
私は人類が優雅に暮らす壁の外から来た。人類は滅んでなどいない。この本を最初に手にする者が、同胞であることを願う。
57話(あの日)
エルディア人とマーレ人
グリシャ(エレンの父)の幼少期の話がはじまります。
グリシャをはじめ、壁の中にいる民族はみなエルディア人と言います。
1820年前、彼らの祖先ユミル・フリッツが巨人の力を手にし、エルディア帝国を築いたことからこの名前がつきました。ユミルの民とも呼ばれます。
このエルディア人に対抗する民族がおり、これをマーレ人と言います。
マーレ人はユミル・フリッツが死後に残した9つの巨人の力のうち7つを奪い、この巨人の力を使ってエルディア人を滅ぼそうとしています。
この9つは、始祖の巨人、進撃の巨人、戦鎚の巨人、超大型巨人、女型の巨人、獣の巨人、鎧の巨人、顎の巨人、車力の巨人です。知性を持つ巨人の正体であり、その力と記憶は空間を超越した道を通じて継承されます。その道のすべてが交わる一点たる「座標」こそが始祖の巨人です。
楽園おくり
エレンの父がやってきた壁の外の世界は、マーレ人が支配するものでした。この世界で生きるエルディア人は、迫害を受けていたのです。
中でも「楽園おくり」という終身刑があり、これはエルディア人がパラディ島の崖で巨人化されることです。
エルディア人は、巨人の脊髄液を体内に吸収するだけで巨人化します。
主人公らが住む世界そのもの。当時のエルディア王が国民と一緒に避難したのがパラディ島で、ここに3重の壁を築きました。
今までエレン達が戦っていた巨人は、マーレ人によって巨人化された同胞だったのです。
親を売ったジーク
グリシャは、エルディア人王家の血を引くダイナと結婚し、ジークという男の子を授かります。
マーレ政府は7つの巨人の力を継承する戦士を、エルディア人から募りました。そこでグリシャはエルディアの屈辱を晴らすために、ジークをマーレの戦士に送り込みます。
マーレへの忠誠を誓ったエルディア人により結成された戦士の通称。7つの巨人の力を継承し、パラディ島へ渡って始祖の巨人を奪還するのが任務です。(マーレ人は巨人化できないため、洗脳したエルディア人を使って、巨人の力をマーレのために使います。)
しかし、グリシャは子育てで大きな間違いをおかしました。自らの思想を無理やりすり込むことに夢中で、ジークと一度も向き合っていなかったのです。
そしてジークは自分と祖父母の安全と引き換えに、親であるグリシャとダイナをマーレ政府に売りました。後にジークは「始祖の巨人奪還計画」の戦士長をつとめ、ライナー、ベルトルト、アニ等と一緒にパラディ島へ渡ります。
58話(進撃の巨人)
ユミルは楽園おくりにされたエルディア人だった
ユミルからの手紙をクリスタが読むと、ユミルの生涯がフラッシュバックされます。ユミルは外の世界に住んでいたエルディア人で、楽園おくりにされていたことがわかりました。
ユミルがなぜ知性を持った巨人であったかというと、ライナー、ベルトルトと一緒にいた顎の巨人の持ち主を食べていたからです。
自由を求める巨人
エレンが父親から継承した巨人を「進撃の巨人」と言います。いついかなる時代においても、自由を求めて進み続けた巨人です。
物語の最後にフクロウ(進撃の巨人の持ち主)が、グリシャ(エレンの父)にこう言います。
壁の中で人を愛せ。それが出来なければ繰り返すだけだ。同じ歴史を、同じ過ちを、何度も。ミカサやアルミン、みんなを救いたいなら使命を全うしろ。
ミカサ、アルミン?誰のことだ?
さぁ、わからない…。誰の記憶だろう。
またここで伏線…?
9つの巨人の記憶は空間を超越した道で継承されるので、未来も読むことができるということでしょうか。
59話(壁の向こう側)
海を見る
ウォール・マリア内では再び国民が生活をはじめ、調査兵団は6年ぶりの壁外調査へ向かいます。
そこでついにアルミンは海を見ることができました。
初めてみる景色に調査兵団は目を輝かせるも、エレンだけは違いました。
進撃の巨人がもつ外の世界の記憶から、エレンは自由の先に何か見えたのでしょうか。
まとめ:シーズン3パート2で巨人の正体がわかる
進撃の巨人シーズン3 /パート2(50話〜59話)は見ごたえありありで、何度見返しても楽しめるシーズンでした。
リヴァイやミカサの超カッコいい戦闘シーンから、アルミンとエルヴィンどちらかを救う究極選択。
そして、巨人との戦いはエルディア人とマーレ人による民族紛争からきていることがわかりましたね。
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